ａｕ（ＫＤＤＩ（株）)はIDO(日本移動通信）とＤＤＩセルラー系地域会社とＫＤＤが合併して作られた、移動体通信事業者（ＭＮＯ）の会社になります。

ａｕはブランドネームであり、他に沖縄セルラー電話がａｕの名前を使っております。その他にＵＱコミュニケーションズ(株)（ＵＱモバイル）がＫＤＤＩ(株)のグループ会社となっています

したがって、時効援用の対象になりそうな会社名が、ａｕ、沖縄セルラー、ＵＱモバイルの３社名が考えられます。この３社の消滅時効援用手続きはすべてａｕ（ＫＤＤＩ(株)）に対して行う事になります。

他2社と同じく、令和元年10月に改正版の電気通信事業法が施行され、携帯端末の買い替え時の購入サポートが無くなることで話題になりましたが、個人的な意見にはなりますが、未払いに関して一番消費者に対して優しい会社と思います。

後、個人情報管理に関しても、しっかり管理をする傾向があり、後日信用情報を調べるための当時の携帯電話番号を調べようとした場合は、個人情報開示請求を別途ＫＤＤＩに対し書面にて請求する必要があります。そうしますと写真のような回答書がＫＤＤＩより送付されます。

別の項目で書かせていただきますが、信用情報を調べる場合、ＫＤＤＩはＣＩＣに登録しているのですが、ＣＩＣの開示請求には基本的に契約書記載の電話番号か携帯に割り振られた電話番号が必要なのですが、調べようとしても情報が消えているケースもあります。

​今回のＴさんのケースは、事業資金を借りようとしており、その前段階で信用情報ＣＩＣを開示したのですが、初めは別の消費者金融の情報しか出てきませんでした。そこで当所が時効援用て手続きの依頼をお受けしました。その消費者金融の時効手続きは無事終了して、事業資金の仮審査を受けたのですが、まだ未払いがあることを指摘され、Ｔさんはもしあるとすればａｕの携帯電話料金ぐらいしか延滞を思いつかないとのことでしたので、ＫＤＤＩ(株)に対し情報開示請求を行ったところ、2回線分の延滞がわかり、消費者金融と同じくａｕ（ＫＤＤＩ）の時効援用手続きを行い、無事処理することができました。

その後ＣＩＣを開示したところ、３１番の終了状況が「完了」なっており、無事融資を受けることができました。

消費者金融やクレジットカード会社と違って、借金のイメージがないからか携帯電話料金を延滞されている方は意外と多いかと思います。そのうえ携帯電話会社自体も金融会社ほど未収金の回収にあまり興味が無いようにお見受けします。（今回のａｕに関しましては一切請求はありませんでしたし、ご本人様の記憶ではかなり前に「払うのなら払ってもらっても構いません」のような主張もあったようです。）

しかし、他2社同様、端末の分割払いがある以上信用情報には情報が登録されており、延滞をすれば記録が残ります。

したがって借金の時同様、携帯電話料金も時効援用の対象となります。

※ポイント※

携帯料金の延滞も端末を分割払いにしていれば、信用情報に登録されます。ａｕのように事前の調査が必要なケース（情報開示請求）もありますので、長期間の延滞のお記憶がある方は、すぐに専門家に相談をお勧めします。